スーパーエンプラとは、スーパーエンジニアリングプラスチック(Super Engineering plastic)の略語で、エンジニアリングプラスチック(エンプラ)を超える特性をもつプラスチック樹脂です。
具体的には、主に耐熱性(150度以上で長時間使用可能)や高温時の機械特性、耐溶剤性、耐摩耗性などがエンプラより優れています。しかし、優れているが故に、原料のキログラム単価も高価になります。
用途としましては、過酷な環境評価が行われる自動車、車載関係や航空機関係などに使用されます。また、機械部品の歯車などの用途にも使用されます。
スーパーエンプラの種類には、ポリサルフォン(PSF)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリイミド(PI)、フッ素樹脂(fluorocarbon polymers)、液晶ポリマー(LCP)、非結晶性ポリアリレート(PAR)、非結晶性ポリエーテルイミド(PEI)、非結晶性ポリフェニルスルホン(PPSU)、非結晶性ポリスルホン(PSU)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などがあります。