樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

用語集

ポリ無水物(POLYANHYDRIDES)

物性

ポリ酸無水物は、ポリマー骨格の繰り返し単位にある無水物基を特徴とする重要なクラスの生分解性ポリマーです。無水物は加水分解の影響を非常に受けやすく、代謝して体内から除去できる非毒性の二酸モノマーに分解されます。つまり、多くのポリ無水物は生体適合性があると考えられています。この特性により、このクラスのポリマーは、薬物送達システムの生分解性制御放出コーティングとして適しています。

無水物結合は加水分解に非常に敏感ですが、水分子は結晶領域に浸透できないため、結晶性ポリマーは水性環境で非常に安定しています。ポリマーをより加水分解しやすくするために、脂肪族無水物は、結晶化度を低下させる芳香族二酸と共重合されます。そのようなポリマーの侵食速度は、組成に応じて数日から数年まで変化し得る。純粋な芳香族ポリ無水物は時間とともに脆くなり、最終的に水にさらされると断片化し、ポリマー腐食よりも迅速に水溶性薬物が放出されますが、芳香族無水物と天然に存在するオレイン酸やセバシン酸などの脂肪酸から調製された無水物のコポリマー、数日から数年にわたって劣化率を制御しています。

最も広く使用されているポリ無水物には、セバシン酸(SA)と1,3-ビス(p-カルボキシフェノキシプロパン(CPP)の共重合体があります。疎水性ブロック(CPP)と親水性ブロック(SA)の比率を変えることにより、劣化率を達成できます。

PEI

用途

ポリ無水物は、医療機器や製薬業界で使用されています。それらは、有効成分の放出速度を制御するための薬物送達システムの放出制御コーティングとして使用されます。それらはまた、経時的に安全に分解する一時的な医療インプラントとして使用することができ、したがって、除去のための第二の外科的発明の必要性を排除します。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-用語集
-,

関連記事

lca cfp

オレフィン樹脂 とは

オレフィン樹脂とは、プラスチック樹脂の中でエチレン、プロピレンなどの単独重合体、または、共重合体の樹脂のことを指します。オレフィンはアルケンとも呼ばれます。 またオレフィン樹脂は、炭化水素において二重 …

lca cfp

京都議定書(Kyoto Protocol)とは

京都議定書(Kyoto Protocol)とは「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書」が正式名称で、1997年12月に開催されたCOP3(第3回気候変動枠組条約国会議)で採択されました。国立京 …

lca cfp

硬さ(hardness=硬度)とは

Contents1 プラスチックにおける硬度とは?2 樹脂・プラスチックの硬さの測定方法 プラスチックにおける硬度とは? 物体の硬さを表す尺度であって、一般に試料に他のより硬い物体(普通プラスチックに …

lca cfp

イオン重合(Ionic polymerization)とは

イオン重合(Ionic polymerization)とはイオン性の中間体を用いる付加重合です。イオン重合(Ionic polymerization)は中間体の種類によってアニオン重合とカチオン重合に …

lca cfp

高分子(high-molecular)とは

高分子とは分子量が大きい分子を全般的に指します。分子量が小さい小分子、小分子と高分子の中間的な位置にある中分子という言葉もよく用いられています。 ただし、分子量によって具体的に高分子が定義されているわ …