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変性PPO(Modified PPO)の歴史
変性PPO(Modified Polyphenylene oxide/Modified PPO)は、1965年にアメリカのGE社がA.S.Hayによる酸化カップリング技術をベースにして、ポリ(ジメチルフェニレンオキサイド)の工業化をスタートさせました。1967年には成型加工性をグレードアップした変性PPO ノリルを販売開始しました。日本では1971年に当時のエンジニアリングプラスチックスが長瀬産業とGE社によって設立され、生産スタートされました。1979年には当時の旭ダウから同じような樹脂が販売されました。この期間5大エンジニアリング樹脂の一つとして、最も優れた電気的性質を持ち合わせていました。
変性PPO(Modified PPO)の構造式
※画像出典:wikipedia
変性PPO(Modified PPO)の製造方法
ジメチルフェニレンオキサイドを元原料として、酸化カップリング技術を用いて変性PPOを製造します。
変性PPO(Modified PPO)の特長
- 耐水性、難燃性に優れています。
- 変性前のPPOは、電気特性、耐熱性、機械特性が優れている高分子ですが、加工が難しいです。
変性PPO(Modified PPO)の成形加工条件
シリンダー温度 260~280℃
80~90℃
変性PPO(Modified PPO)のメイン用途
変性PPO(Modified Polyphenylene oxide/Modified PPO)は、ラジカセ、ビデオカメラ、エアコン、加湿器、テレビ、コネクター、スイッチ、ソケット、アダプター、プリンター、プロジェクター、時計、カメラ、複写機などの用途に使用されています。