樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 用語集

PGA(ポリグリコール酸/Poly Glycolic Acid)とは

PGAとはポリグリコール酸(Poly Glycolic Acid)です。生分解性プラスチックの一種で、1954年から存在を知られていることから物理特性の情報も多い樹脂です。クレハが大量生産のプロセスを確立したことで注目を浴びるようになった素材で、クレハが世界的に大きなシェアを獲得しています。

PGAはグリコール酸の縮合重合やグリコライドの開環重合、ハロ酢酸の固相重合などによって合成されます。縮合重合による合成では低分子PGAの合成をしやすいのに対し、グリコライドの開環重合では高分子PGAを合成可能です。

PGAは熱可塑性とガスバリア性があるのが特徴です。炭酸ガスの透過性が低いことから炭酸飲料の容器としての応用が検討されています。

PGA は耐薬剤性も高いため、薬品のボトルや医療で用いられる縫合糸、人工硬膜補強材などとしても用いられている樹脂です。悪臭の原因物質を吸着する性質もあることから、不織布の原料にも利用されています。

また、PGAは結晶性があるので加工性も良好であり、強度や弾性も高い丈夫なプラスチックを製造する原料として利用できます。工業用部品としての利用や農業・土木における資材の開発にも活発に利用されている樹脂です。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-, , , , ,

関連記事

lca cfp

SS(Steel Structure)

鉄板のことを指します。元々JISの記号からきた通称。

lca cfp

架橋剤(crosslinking agent)とは

架橋剤(crosslinking agent)とはポリマー同士またはポリマー内で化学的に結合させるための物質です。高分子合成では重合反応によってポリマーを合成した後、架橋することによって物理的性質や化 …

lca cfp

pHとは

pHとは水素イオン指数や水素指数、水素イオン濃度指数と呼ばれる物理量です。希薄溶液のpHは水素イオンのモル濃度の常用対数に相当します。希薄溶液における計算式は水死音濃度を[H+]とするとpH=-log …

lca cfp

σ結合(sigma bond)とは

σ結合(sigma bond)とは分子軌道理論によって定義された結合軸を持つ方向性のある共有結合です。2つの原子間で形成される結合の一種で、分子軌道関数による相互作用が結合軸に対して対称形になるのがσ …

lca cfp

樹脂プラスチックの耐寒性(脆化温度/Tg)データ一覧

ガラス転移点(Tg)は、物質が急激に硬化し、ゴム状からガラス状に変わる温度を示します。この温度以下では、物質の機械的強度が著しく低下し、脆くなる可能性があります。ガラス転移点は、物質が使用に適さなくな …