汎用プラスチックとは、プラスチックの中でも約8割程を占める一般的な熱可塑性樹脂のプラスチックで、生活用品や工業製品などに大量に使われています。プラスチックの中では、価格的に安価であり、加工性が良く、量産性があり、耐熱性能が100℃程度の範囲という特徴があります。
また汎用プラスチックの中で、5大汎用プラスチックと世の中で多く呼ばれるプラスチックがあります。
- 高密度ポリエチレン(HDPE)
- 低密度ポリエチレン(LDPE)
- ポリプロピレン(PP)
- ポリ塩化ビニル(PVC)
- ポリスチレン(PS)
上記5大汎用プラスチックの分類方法が一般的とは言われていますが、その他の分類方法説もあり、高密度ポリスチレンと低密度ポリエチレンを1つにまとめて、ABS樹脂を5大汎用プラスチックに加える説もあります。必ずといって分類に決まりがあるわけではない実情です。
また、汎用プラスチックとエンジニアリングプラスチックやスーパーエンジニアリングプラスチックを区別するには、一般的に耐熱性能で区別することができます。
- 汎用プラスチック:100℃程度
- エンジニアリングプラスチック:100℃〜150℃程度
- スーパーエンジニアリングプラスチック:150℃以上程度