EEAとは
EEAとはエチレン・アクリル酸エチル共重合体です。英語ではEthylene-Ethyl Acrylate copolymerなのでEEAの略称で呼ばれています。EEAはエチレンとアクリル酸エチルの重合によって合成される樹脂で、エチレンコポリマーの一種です。ユニカ―バイト社がアメリカで開発して製造を開始し、日本では昭和45年から国産のEEAが販売されています。
EEAは接着性の高い特殊エラストマーの一種で、コンパウンド材料によく用いられてきました。現在ではコンパウンドのベース材やエンジニアリング・プラスチック(エンプラ)の改質材としての利用が進んでいます。アスファルトや防水シートなどにも利用されているEEAは融点が90度前後の製品が多く、EVAに比べると耐熱性があるのが特徴です。また、耐衝撃性が高いことからホースやバンパー、保護メガネやタイヤなどにも用いられています。
EEAの物性は共重合のおこない方や添加物によって大きな違いが生まれます。アクリル酸エチルの含有比率を変更して物性の異なるEEAを製造することが可能です。アクリル酸エチルの含有量を減らすと弾性率が大きく変わることから、フィルムやシートに加工しやすくなります。
EEAの特性
- 耐衝撃性が良い
- エンプラ樹脂に低温特性を与えられる
- 柔軟性が高い
EEAの用途
- ホース
- バンパー
- タイヤ
- 保護メガネ
- フィルム
- シート
- ホットメルト接着剤
- コーティング剤