樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 用語集

エーテル結合(ether bond)とは

エーテル結合(ether bond)とは炭素-酸素-炭素という形式の結合です。炭化水素などの有機化合物が酸素を介して結合しているのが特徴です。エーテル結合が中心になっている有機化合物は一般的にエーテルと呼ばれます。

エーテルとして典型的なのは有機溶剤として用いられているジエチルエーテルやテトラヒドロフランです。ジエチルエーテルは揮発性が高い引火性の液体で、吸入用の麻酔としても昔から用いられています。テトラヒドロフランは環状エーテルの一種で、非プロトン性で溶解性が高い溶媒として活用されています。エーテル結合の形成では脱水縮合または求核置換反応が用いられるのが一般的です。

対称エーテルの合成ではアルコールを強酸性条件下で脱水縮合させることにより大量合成がおこなわれています。また、非対称エーテルはWilliamson合成法がよく用いられています。ハロゲン化アルキルとアルコキシドによる求核置換反応によって合成する方法です。エーテル結合は空気酸化を受けて過酸化物を形成しやすい性質があります。ジエチルエーテルやテトラヒドロフランなどの小分子エーテルの過酸化物は爆発性を有する場合もあるため、酸化防止剤の添加によって自動酸化を防ぐのが一般的です。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-, , , , , , , ,

関連記事

lca cfp

光延反応(Mitsunobu reaction)とは

光延反応(Mitsunobu reaction)は1967年に光延旺洋によって報告された汎用性のある求核置換反応です。水酸基を反応系中で脱離基として、酸性度が高い求核剤やアミンなどによる求核置換反応を …

蛍光X線分析:計測方法と使用機械

樹脂プラスチックの蛍光X線分析(XRF)は、非破壊で成分分析を行う手法として広く利用されています。環境規制(RoHS、REACH)や品質管理の観点から、材料中の有害物質や元素組成を迅速に確認する必要が …

lca cfp

開始剤(initiator)とは

開始剤(initiator)とは化学の分野では反応の開始を促進するための物質を指します。安定な物質も開始剤によって反応を促進することで通常は起こらない反応が進むようになります。特にポリマー合成では重合 …

lca cfp

リビング重合(living polymerization)とは

リビング重合(living polymerization)とは活性種が反応系において安定に存在する重合反応です。リビング重合出ない場合には活性種が反応系で停止反応を受けてしまい、自然に重合反応が止まり …

lca cfp

σ結合(sigma bond)とは

σ結合(sigma bond)とは分子軌道理論によって定義された結合軸を持つ方向性のある共有結合です。2つの原子間で形成される結合の一種で、分子軌道関数による相互作用が結合軸に対して対称形になるのがσ …