樹脂プラスチック材料環境協会 / Resin & Plastic Materials Environmental Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

化学用語 用語集

不可逆反応(equilibrium reaction)とは

不可逆反応(equilibrium reaction)とは正反応と比較して逆反応が著しく遅い、あるいは起こり得ないために原系から生成系にほぼ100%進行する反応です。一般的には化学反応は可逆的ですが、利用する反応の種類や実験の手法によっては不可逆反応になります。不可逆反応にすることで原系をすべて生成系に向かわせることができます。高分子合成ではモノマーを完全消費することにつながるため、不可逆反応によって合成することが重要です。

モノマーのロスをなくすことができるだけでなく、残存したモノマーを分離して生成するコストも削減できるメリットがあるからです。 不可逆反応は単純に正反応と逆反応の活性化エネルギーの違いによって決まる場合があります。正反応に比べて逆反応の活性化エネルギーが十分に低ければ不可逆反応にすることができます。

典型的なのはイオン重合やラジカル重合で、結合が形成されたら逆反応はほとんど起こらない場合がほとんどです。また、エステル重合ではカルボン酸とアルコールの縮合によって発生する水を系外に出すことによって生成系に向かわせて不可逆反応にする方法がよく用いられています。この他にも触媒の添加によって正反応のみを大幅に加速させて、実質的に不可逆反応にしているケースもあります。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-化学用語, 用語集
-, ,

関連記事

lca cfp

非結晶性樹脂プラスチック とは

樹脂・プラスチックには、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の2種類が存在します。また、熱硬化性樹脂に関しては、結晶性樹脂と非結晶性樹脂の2種類に分類されます。 非結晶性樹脂とは、ガラス転移点のみが存在します。 …

lca cfp

超音波反応(Ultrasoud Reaction)とは

超音波反応(Ultrasoud Reaction)とは人が耳で認識できるよりも大きな周波数の音波を照射することによっておこなう化学反応です。 超音波は約20kHzの音を指しますが、超音波反応では電子レ …

【機械特性試験】引張強さ試験(JIS K 7113)

ダンベル型試験片を使い、荷重及び引張速度をかえて試験を行います。熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、強化プラスチックについて規定されています。 引張り強さ σ=F/A σ:引張降伏強さ、引張破壊強さ、規定ひず …

lca cfp

アルドール反応(aldol reaction)とは

アルドール反応(aldol reaction)とはカルボニル化合物同士が塩基性または酸性の条件下で起こす求核付加反応です。カルボニル基のα位に酸性プロトンを有するカルボニル化合物がエノールまたはエノラ …

lca cfp

比重とは(specific gravity)

Contents1 比重とは2 主なプラスチックの比重一覧 比重とは 比重とは、ある物質の質量とそれと同体積の標準物質の質量との比です。 標準物質 個体、液体 → 4度の水気体 → 標準状態(0度、1 …