物体に外力を作用させると、弾性変形・塑性変形を生じた後、破壊に至ります。破壊するまでの変形が小さく、かつ、弾性変形のみであって、永久変形がないが、あっても無視できるほどに小さい(たとえば5%以下)ときを脆性破壊といいます。また、引張られて破断するときの断面収縮率が数%以下の場合と規定することもあります。
反対に破壊時の永久変形が大きい場合を粘性破壊と呼ばれます。材料が脆性破壊するか粘性破壊するかは材料の種類、外力の作用条件などにより左右され、たとえば外力の作用速度を早くすることや温度を下げることにより脆性破壊の傾向が大きくなります。