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ナイロン樹脂/ポリアミド(PA)の歴史
ナイロン樹脂/ポリアミド(Polyamide/PA)は、1938年、Du Pont社のW.H.Carothersによってナイロン6-6繊維が生産スタートされました。また、I.G.社のP.Scalackによってナイロン6が誕生しました。樹脂としては1940年を過ぎてから使われはじめました。特性的に優れている部分があり、品質向上、コストダウン、成形加工技術の進展などがあり、エンジニアリングプラスチックの中でも多い使用材料となっています。
ナイロン樹脂/ポリアミド(PA)の構造式
※画像出典:wikipedia
ナイロン樹脂/ポリアミド(PA)の製造方法
ε-カプロラクタムを開環、重縮合、付加をしナイロン6を製造します。
アジピン酸とヘキサメチレンジアミンを合わせAH塩をつくり、重縮合を行ってナイロン6-6を製造します。
ナイロン樹脂/ポリアミド(PA)の特長
- 耐熱性、耐薬品性、機械特性、耐ストレスクラッキング性、クリープ特性等に優れており、バランスのとれた材料です。
- 押出し加工性に優れています。例えば、フィルムやシート、モノフィラメント等。
- 成形品にした時の耐熱性、強靭性に優れています。
- 難燃性を付与することが可能です。
ナイロン樹脂/ポリアミド(PA)の成形加工条件
シリンダー温度:230~300℃、 金型温度:20~100℃
ナイロン樹脂/ポリアミド(PA)のメイン用途
ナイロン樹脂/ポリアミド(Polyamide/PA)は、各種電子、電気部品に使用されており、自動車や車両関係のラジエタータンクやスピードメーターギア、クーリングファンなどにも使われております。また、その他では人工芝やパイプ、食品包装用フィルム、漁網用モノフィラメントの用途にも使われております。