樹脂プラスチック材料環境協会 / Jushi Plastic Material Environment Association

ほしい「原料・材料・素材・機械・加工・技術・環境ソリューション」を持つメーカーと、直接つながる / "Connect directly with manufacturers that provide the desired raw materials, components, machinery, processing techniques, technologies, or environmental solutions."

     

用語集

加水分解 とは

加水分解とは、反応物が水に反応して起こる分解反応です。
このとき水分子 (H2O) は、生成物の上で H(プロトン成分)と OH(水酸化物成分)に分かれて分解生成物の中に入ります。反応形式に沿って分類することにより、加水分解にはさまざまなケースの反応が得られます。

加水分解を起こしやすい素材は?

一般的に、加水分解が起こるとプラスチック・樹脂は分子量が低下し劣化をお越し、耐久性や剛性、強度に悪い影響を及ぼします。たとえば、よくエステル結合を持つプラスチック・樹脂が加水分解を起こしやすいのですが、ポリブチレンテレフタレート(PBT)ポリカーボネート(PC)などは加水分解を起こしやすいプラスチック・樹脂と言われています。

ポリカーボネートが加水分解を起こす流れを例にすると、ポリカーボネートのエステル結合が水分子 (H2O)によって遮断され、二酸化炭素(CO2)が起こり、低分子量体やビスフェノール A が生成され、加水分解が発生する流れとなります。

また、加水分解の逆反応は脱水縮合になります。

このページに掲載されている企業・商品・材料等情報は、当協会が各企業の公式ホームページに掲載されている情報等を収集した上で、掲載を行っております。情報を精査し正しい情報掲載をしておりますが、当協会がそれを保証するものではありません(情報に誤りがあった場合は、お問合せフォームよりご連絡ください)。また、各種引用元のデータの変更、追加、削除などにより生じる情報の差異について、当協会は一切の責任を負わないものとします。当協会は、当サイトの掲載情報から直接的、または間接的に発生したと思われるいかなる損害についても責任を負わないものとします。  

-用語集
-

関連記事

lca cfp

芳香族(aromatic)とは

芳香族(aromatic)とは不飽和環状化合物でベンゼン環やヘテロ環などの種類があります。不飽和結合や窒素、酸素などの非共有電子対が共役することで、エネルギー的な安定化を受けている環状化合物なのが共通 …

lca cfp

ポリマー(重合体)/polymer とは

ポリマー(重合体)/polymerとは、「ポリ」が多数を意味し、「マー」は分子の繰り返しを意味します。一般的には、合成樹脂(プラスチック)のことを指します。 たとえば、ポリ塩化ビニルは、塩化ビニル(モ …

lca cfp

重合度(degree of polymerization)とは

重合度(degree of polymerization)とは高分子を構成するモノマー単位の数を指します。モノマーAを単独重合させてAAA…Aという高分子を合成した場合にはAの数が重合度です。モノマー …

lca cfp

EEA(エチレン・アクリル酸エチル共重合体/Ethylene-Ethyl Acrylate copolymer)とは

Contents1 EEAとは2 EEAの特性3 EEAの用途 EEAとは EEAとはエチレン・アクリル酸エチル共重合体です。英語ではEthylene-Ethyl Acrylate copolymer …

lca cfp

熱硬化性樹脂 とは

樹脂・プラスチックは大きく2つの種類に分けられ、その分け方は「熱可塑性樹脂」と「熱硬化性樹脂」に分けられます。 熱硬化性樹脂は、樹脂・プラスチック自体を熱で温め柔らかくすることで形状を変化させることが …